大阪府立大学 工学域 電気電子系学類 数理システム課程

教育・研究の内容

科学・技術の共通基盤である数理科学-その応用の可能性は無限大です。

 自然現象や社会現象に関係して起こるさまざまな問題を数理科学を用いて解決する数理システム工学は、工業製品の設計はもちろん、情報セキュリティ、金融保険商品の設計、感染症の拡大予測、防災システムの開発など、その応用分野をひろげています。本課程では応用を念頭に置きながら基礎理論を重視した数理科学の教育と研究を行っています。

応用数理と基礎数理を融合し、自然や社会のさまざまな問題の解決を目指します。

 今日の社会のさまざまな複雑化した対象をシステムと捉えて数理モデル化し、対象が抱える問題を応用数理科学を用いて解決しようとする分野が数理システム工学です。数理システム課程では社会からの強い要請に応えるため、社会への応用を念頭に置きながら自ら科学技術上の問題を発見し、それを数理モデル化し、数理科学的手法を用いて問題を解決する能力を持った数理システム技術者やアクチュアリーなどの人材を育成します。

 本課程では、解析学、代数学、幾何学、確率統計を中心に基礎数理科目を学習した後、応用統計学、数理モデリング、コンピュータシミュレーション、金融工学、暗号理論、保険数理などの応用数理科目を学びながら、現実問題に数理システム工学を応用する力を養成します。中学・高等学校の数学の教員免許が取得できるのも本課程の特色です。

数理システム課程は基礎を大切にします。

 数理システム工学の教育は徹底した基礎重視の教育です。これは皆さんに、幅広い分野で活躍してほしいからです。従来の工学部が得意としてきた製造業やシステムエンジニアだけでなく、損保、金融・証券、製薬等のさまざまな分野で活躍するには、まずは数理システム工学の基礎を固める必要があると考えるからです。

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